世界を広げるヒント、第6回目はアントニオ・ガウディの設計した教会、サグラダ・ファミリアです。

ご存知の方も多いのではないでしょうか。
初めて見た方、こんな形の建造物があるのかーと思われることと思います。
アントニオ・ガウディはスペインの建築家で、曲線を用いた、二つと無いようなデザインの建築を次々に作成、生涯を建築に捧げています。
このサグラダ・ファミリアが未完の教会であるということはよく知られた話だと思います。
生涯というか、死後まで作られる作品を残しているんですね!
さて、この作品ですが、一目見るだけで、すごい!と言えてしまいそうですよね。
しかし実は!見れば見るほど、調べれば調べるほど、もっとすごいことが分かって行くのです。
私は、ガウディについて、「融合」という言葉がしっかり来ます。
一つは「論理」と「感性」の融合。
「ガウディの伝言(外尾悦郎)」という本を読んだのですが。
サグラダ・ファミリアの正面の4つの塔は、重力が建物の一カ所ではなく、均等にかかるようにできているんだそうです。
あの建物を逆さから見ると、4つの重りが各塔にぶら下がっているように見えるかと思います。
そのように建物に重力がかかることを先ず考えて(実験までしたようです)。
逆さまに設計することで重力が均等にかかる塔を考えたという・・
すごい。
そしてその「論理」だけでなく、見た目も美しい(「感性」)のが、この塔の本当に素晴らしい部分なのだと思います。
もう1つは「無機物」と「有機物」の融合です。

これは彼が設計したグエル公園という公園の一部です。
私も旅行で行ったことがあるのですが、何か造られた感じがしません。
というか、そこに設置された石の建築物も、一緒になって公園を造っている感じがしました。
「有機物」と「無機物」の区別が無く、自然に融合している。
彼の作品は他にも有名な建物がいくつかありますが、みなそのような感覚を抱かせます。
まとめですが、ガウディは色々な物を「融合」させて、それが自然と調和する世界を作り出しているように私には思えます。
それって、多様性を受容することと少し近い気がしませんか?
色々な物が混じり合った世界があり、それが当たり前だと考えられる世の中になったら。
今よりみんな、楽しく暮らせるのではないかと私は思いました。
今日も読んでいただき、ありがとうございます!
創造性 ★★★★★
実用性 ★★