エントロピーの科学(細野 敏夫)

世界を広げるヒント、第12回目はエントロピーの科学です。

 

 

エントロピーという言葉、聞いたことはありますか?

 

 

科学の用語ですので、初耳の方も多いかもしれません。

 

 

果たして、エントロピーとは何かと言うと・・これが実は説明するのがとても難しい 苦笑

 

 

それでも頑張って説明を試みますと。(当たり前ですが・・・)

 

 

まずエントロピーは高い、低いで表現します。

 

 

エントロピーが

高い     低い

 

乱雑  ⇔  整頓

不規則 ⇔  規則

覆水  ⇔  盆水

忘却  ⇔  記憶

低温  ⇔  高温

 

 

簡単に言うと、エントロピーが高い状態は乱雑な状態、低い状態は整理整頓された状態です。

 

 

そして、エントロピーは何か外部から力を加えない限りは必ず増加の方向に向かう。これがルールとなります。

 

 

・整理されていた部屋は「片付ける」という力を加えない限りは散らかっていく。

 

・熱いお風呂に水を入れたとき、はじめはお湯の中で温度差があるが、段々と温度が均一になっていく

 

 

という具合に。

 

 

「だんだん拡散していく」のが宇宙のルールなんて、何だか面白いと思いませんか?

 

 

あまり高度な内容は専門家でない自分が話すべきではないので、素人目線でエントロピーという考え方の有用性で思ったことを少し。

 

 

まず、日常生活にも適用できますよね。

 

 

前述のお風呂の温度がだんだん均一になっていく、これがエントロピーの仕業だと考えるとまず、面白い。

  

 

もっとマクロな視点で考えると、たとえば世界の民主化の流れ。

 

 

自由を求める人の心が民主化につながっていくと考えられますが、これも実は、だんだんと世の中は無秩序(あくまで独裁と比較して)に近づくということで、エントロピーの仕業と言えそうです。(そして権力者は力で秩序を保とうとします)

 

 

こんな風に、色々な側面でエントロピーの法則が適用できます。

 

 

そして、逆にこの法則を用いて現実を見つめることで、見えてくるものがあるのではないかと思います。

 

 

 

たとえば、

 

世界のエネルギーには限りがある

→人口増加の現状、やりくりするなら、一人あたりが使うエントロピー(この場合は熱エネルギー)を減少させる必要がある

→無駄なエネルギー消費を押さえる必要がある

→ゴミの廃棄を減らすなど、今よりも工夫して生きる必要がある

 

といった具合に。

 

 

うーん、深いですエントロピー。

 

 

またこんな風に、一つの絶対的な法則があってそれが日常に適用できる科学って、純粋にすごいなー、と思います。

 

 

一つ知っているだけでも、世界が広がりますね。

 

 

ちょっと難しいですけれど 笑

 

 

それでは、今日も読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

創造性 ★★★

実用性 ★★★★