自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティテュート))

世界を広げるブログ、第14回は「自分の小さな「箱」から脱出する方法」です。

 

 

箱って何だろう?と思われるかと思いますが、箱は自分のことをすっぽり包む物の比喩です。

 

 

他人と自分を遮断し、人を歪んだ目でしか見られない状態を「箱の中に入っている」と著者は言います。

 

 

歪んだ目でしか見られない・・そんなこと!と感じられるかと思いますが、怖いことに、それがよく起こっているのだそうです。

 

 

仕事とかをしていると、あいつがうまく動いてくれないからとか、ダメな人だからとか・・自然に思っていることがあると思います。

 

たとえば、そういうのも箱に入っている状態ということのようです。

 

 

先ほどの例で、あいつがうまく動いてくれなかったから・・と思う裏に、もう少し自分がフォローできていれば、という気持ちがあったとき。

 

その気持ちを否定して、相手のせいにする、その自分への裏切りが「箱に入る」始まり。

 

 

自分の感情を裏切ると、その気持ちを正当化するために、自分を棚上げし、相手を悪人に仕立て上げる、そうして人間関係が悪くなっていく・・

 

 

怖いですが、そんなカラクリを非常に分かりやすく、丁寧に解説しています。

 

 

私が注目した点は2つあります。

 

1つは、この本の登場人物である外資系企業の役員のように、経済的にいくら優れていてステータスがある人でも、箱に囚われている限り、不自由であり、心から幸せとは言えないであろうこと。

 

 

もう1つは、どんな人でも陥ること、いや、特に優秀な人であればあるほど、思い通りにならない部下のせいにしたり、あるいは思い通りにならないこと自体を否定しがちで、箱に入りやすいのでは?ということです。

 

 

いずれにせよ、自分が気づかないうちに、周りに多大な迷惑をかけていく・・怖いですよね。

 

 

せっかく、このような注意喚起をしてくれる本があるのですから勉強し、少しでもよい自分でありたいです。

 

 

その方が、きっと楽しいですし。

 

 

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

創造性 ★★

実用性 ★★★★★