虫眼とアニ眼(宮崎駿)

 

世界を広げるヒント、第28回は「虫眼とアニ眼(宮崎駿・養老孟司著)」です

 

 

タイトル文には養老孟司さんを載せていませんが、彼の本はまたこの場で紹介したいため、つまり取っておいています 笑 

(今のところ、一人一作品でやっているため)

 

 

さて内容について、目次上は「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」をベースにした対談ですが、実態は、社会や自然について、二人の意見が交換されています。

 

 

一貫して語られているのは、昔と環境が変わりそれによって人間がどう変わっていったのか。

 

 

色々なことを洞察しながら、長い人生を送られてきた二人が語る言葉には他では見られない視点があります。

 

 

たとえば・・

 

・(昔と比べて)バーチャルに慣れ過ぎ、子どもの生きる力が弱まっていること

 

・現実に対して目を向けず、内向きの人間関係に重きを置きすぎていること

 

・人がひしめき過ぎて、みな人間が嫌いになってきていること

(たとえば満員電車、不快でいちいち人を一個の人と考えていられない)

 

 

そして、それらに対する対抗策ですが、木登りができる場所だったり、でこぼこの地面だったり、火おこしができる場所を作ろうということ。

 

 

手触りとか肌触りとか自然とかそういうものを、明確な理屈抜きに周りの環境に配備しようという考えが新鮮でした。

 

 

それらが大事なものだということが、理屈ではなく、実感として分かっているのだと思います。

 

 

「頭」だけではなく「体」

 

「人工物」だけではなく「自然」

 

 

感覚ですが、私たちも、そうだよなーと思えるのではないでしょうか。

 

 

何より、その方が楽しそうですよね 笑

 

 

それでは、本日も読んでいただいてありがとうございました。

 

 

明日も仕事ですが、頭でっかちにならないように気をつけないと!

 

 

創造性 ★★

実用性 ★★★★