世界を広げるヒント、第30回は地球200周!ふしぎ植物探検記(山口進著)です。
著者の山口さんはジャポニカ学習帳の表紙の昆虫写真を1978年以来、お一人で担当されているとのことです。すごいですよね!
ふしぎ植物探検記は著者が昆虫を求めて旅している中で目にした世界の面白植物を紹介する本です。(著者は昆虫がメイン研究)
ちなみに200周は800万kmとのことです。長すぎて、想像が付かないほどですね。
さて、面白植物ですが、たとえば以下のようなものがあります。
・土の中で咲くラン、リザンテラ・ガルドゥネリ
・30kgの子供を乗せても沈まない水上の覇者、オオオニバス
・アンコールワット遺跡を覆う木をさらに覆う絞め殺しの木、イチジク

不思議な植物の生態に、驚きますよね。
中でも「ショクダイオオコンニャク」という花は植物に対して我々が持っている「常識」をいとも簡単に覆してくれます。
<ショクダイオオコンニャク>
・高さ2m〜3m。直径80cm
・4kmもの谷間に充満する臭気(腐った魚と砂糖が焦げる匂い)
・7年に1度咲き、2日でしおれる
少し気持ち悪い感じですが・・

思えば実家の庭に植えられた柿の木は2年に1度しか実がなりませんでしたが・・ならない時もあるのかな、と思う程度でした。
それが、7年も・・大きさだって、花とは思えません。
でも、ちゃんと理屈はあります。
時間を掛けて巨大化し、季節性を持つ昆虫発生時に限定して開花する。その時、大きいことで強い匂いを発生する。
それにより、受粉率を高めているのだそうです。
論理的に、理屈さえ通れば、信じられないようなものが存在する可能性がある。
自分たちが知らないだけで。
ということは、人間も場合によっては30cmくらいだったり、5mだったりになることが、ありうるのでしょうか?
地球ではなくても宇宙なら??
そういうことを考えるのは、夢がありますし、ワクワクしますね。
それでは、本日も読んでいただいて、ありがとうございました。
明日も可能性に満ちた日常を楽しみましょう!
創造性 ★★★
実用性 ★★★