世界を広げるヒント、第31回はビジョナリー・ピープル(ジェリー・ポラス他2名著)です。
この本はいわゆるビジネス本に分類されますが、偉大なビジネスパーソン達がどのような境遇から成功していったかについて、いくつもの例が掲載されている本です。
偉人達から学べる視点が、世界を広げるヒントにつながるものと考え、取り上げました。
早速、この本で紹介されている方とその境遇ですが、たとえば以下の通りです。
・リチャード・ブランソン
→ヴァージン・グループ創業者
→高校の時ラグビーの事故で読書生涯に
→逆にアイデアを徹底的に単純化することで常識外の発想を生み出した
・ジョー・ニコルズ
→アメリカ3州にFC展開の高収益店
→自動車事故で両手両足が麻痺
→カトリーナハリケーン時に従業員全員を連れて非難した際、地域住民から賞賛を浴び、ビジネスが軌道に
ジャック・ラ・ラン
→フィットネス界の革命者
→15歳のときに自殺未遂、うつ病
→当時の伝統的な治療法では危険とされた新しい食餌治療を生み出す
困難な状況でも、成功を収めている方がいることが分かると思います。
本書の中でも最も私が衝撃を受けたのはノーマ・ホタリングです。
彼女は貧民窟出身、売春婦、麻薬中毒者であり30年間貧民窟で暮らしていました。
しかし、あるとき決心し、同じ境遇の友だちが死んでいくのを救おうと、薬物中毒と売春から女性を救い出すセージプロジェクトを創設したのです。
絶望的な状況からそのように夢を実現するなど、にわかに信じられないですよね。
本書では、このようにビジョンを持つ人にどのような人物が多いのかを、長年の調査結果を元に説明していきます。
様々な内容が書かれていますが、1つは、やりたいことを強烈に持っているということだと私は理解しました。
またもう1つは、自分の人生は自分のものである。
目的のためにできることをただ愚直に実行するという、独り立ちした人間としての姿勢だと考えました。
先に、色々な問題を抱えながら成功した人達を例に出しました。
しかし、環境を理由にしない彼らにとっては単純にそれはただの前提条件。何もしない理由にはならないようです。
むしろ、ハンディが彼らを逆に奮い立たせているとさえ感じました。
このように考えると、自分にも、できない理由は見当たらない。
勇気とともに、可能性が広がって行きますね。
それでは、本日も読んでいただいて、ありがとうございました。
明日も、言い訳なしで、やるのみですね!
創造性 ★★★
実用性 ★★★★★