世界を広げるヒント第40回は大人のための偉人伝(木原武一著)です。
著者の木原さんは、偉人伝の面白さを子ども向けだけにするのは勿体ないという考えを持ち、本書を執筆したと語っています。
この本で登場する偉人は「ヘレンケラー」「リンカーン」「ガンジー」「ナイチンゲール」「エジソン」などそうそうたる顔触れです。
本稿では「シュワイツァー」に焦点を当てて解説していきたいと思います。
シュワイツァーは音楽、哲学、神学、それに医学をも学んだという著者に言わせれば「大きな人間」です。
しかも、医学を学び始めたのは30歳になってから。既に音楽で名声を得ていた後にです。
(世界に名の知れたオルガン奏者でした)
その時になって、芸術よりも人間への奉仕に身を捧げようと、医師の勉強を始めアフリカに渡ったのでした。
そして、その中で「生への畏敬」という生涯の指針を見つけ、医師として活動。
最終的にはノーベル平和賞を受賞しています。
私が感動するのはその業績よりも、人間が持つ器の大きさについてです。
今の世の中、「専門家たれ」であったり「T型(ジェネラリストで一つだけ専門を持つ)を目指せ」であったりをよく言われる気がします。
その理屈は、物事が細分化され、専門的になっているのでそれほど多くのことは学べない、ということだと思うのですが、本当にそうでしょうか?
実は限界を決めているだけで、本当にやろうと思えば何ものにでもなれる、そんな可能性を人間は持っているのではないか。
シュワイツァーの偉人伝を読んでいるとそのように感じられました。
それでは、今日も読んでいただいてありがとうございました。
明日も、仕事の限界を決めずに、がんばりましょう!
創造性 ★★★
実用性 ★★★★★