論語(孔子:斉藤孝訳)

 

世界を広げるヒント、第43回は論語(孔子:斉藤孝訳)です。

 

 

論語は孔子を中心とする孔子一門の言行録です。

 

 

現代はみな忙しく、色んなことを急ぎ、また効率化することが多いと思います。

 

 

そのような時こそ基本に戻り、人への思いやりを持ったり、人間性を鍛えたりすることが有用かもしれません。

 

 

倫理を説く古典の一つとして、論語から得られるものは多いと考えます。

 

 

・君子は幅広く親交を持ち、一部の人と馴れ合わない。

 

・老人には安心されるよう、遊人には信頼されるよう、若い人には慕われるようでありたい。

 

・自分の私意で勝手にやる「意」がなく、何でもあらかじめ決めた通りにやろうとする「必」がなく、一つのことに固執す「固」がなく利己的になって我を張る「我」がない。

 

 

いかがでしょう。中には響くものがありませんか。 

 

 

なお、自分が最もこの本で重要と感じたのは以下です。

 

 

・過不足なく極端に走らない中庸の徳は最上のもの

 

 

決して妥協するわけではなく、高度なレベルでバランスを取る「中庸」という考えは一見当たり前のようにも思えますが、以外に普段触れるものではなく、少なくとも私には重要な気付きとなりました。

 

 

なお、今回ご紹介した本のように、古くから残っているものは、それに価値があるからなのでしょう。(その可能性が高いでしょう)

 

 

そして、それが倫理の領域であれば、昔から変わらない、人間にとって大事なことが書かれているのではないか、と考えられます。

 

 

皆さんも、論語から自分にとって大事な言葉、考え方が見つかるかも知れませんね。

 

 

それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました!

 

 

創造性 ★★

実用性 ★★★★