自己中心について

今回は「自己中心」について考えてみたいと思う。

 

 

人間は誰しも自分が中心である。

 

 

「決してそんなことはない!!」

と否定されることが多いこの言葉だが、実際は真実ではないか。

 

 

「いやいや、私の中心はそこの電信柱ですよ」

 

などという人はおらず、通常は自分の頭はどーんと自分の中心に置かれている。

(キングギドラのような多頭生物は別だが、かなりイレギュラーと思われる)

 

 

また、いえいえ、そういうことじゃなくて、心の問題。

私は自分のことよりも人のことを中心に考えているのですー。

 

 

という人がいたとして。

 

その人は全く信用が置けないということは置いておいたとしてー。

 

 

この意見についても疑わしいと言わざるを得ない。

 

そもそも、人の立場になって物事を考えるのはとても難しい。

 

 

少なくともその人が視界から離れればその人の気持ちで考えるのは不可能ではないか。

 

 

たとえば失恋した友達がいる。

目の前で悲しんでいる間は「できることなら代わってやりたい」などと相手に感情移入したりするものである。

 

ところが、一度視界から離れれば、「それもそうだが腹減ったな〜」とか、「今日どんなテレビあったっけ」などと考えてしまうのが自然の感情である。

 

 

このように、心は一度相手に入り込んだとしても、すぐに「ただいまー」と自分の元に戻ってくるもの。

 

自分以外のところに心を置きっぱなしにするのはなかなか難しいものなのである。

 

 

ということで、人間誰しも自分中心であるということが読者の皆様にも1%くらいはお分かりいただけたかと思うが、ではなぜ自明のことである「自分中心」が人に嫌がられるのかを考えて考察を終わりにしたい。

 

 

要は「自分さえ良ければいい」この考えが受け入れられないのだ。

 

 

で、なぜそう思うかというと。

 

「他人がそう思っていたら当の自分は被害を受けてしまう。」

それに尽きる気がする。

 

 

うーん。まさに自己中心。

 

 

ということで、人間誰しも自己中心だと主張する私であるが、そう後ろ向きに分析する心にとても人間らしさは感じられない。

 

ひょっとして私の優しいはずの心は、何かの拍子でそこの電信柱あたりに入ってしまっているのではないか、などと自分勝手に妄想した次第である。