見え方

 

名前はわからないが、顔は何度も合わせている人がいる。

 

近くのコンビニエンスストアの店長がそうだ。大体自分が行く時刻には出勤しており、何度も買い物をしているため自然と顔を覚える。

 

そうすると、少し興味が湧きどんな人なのか想像する。まじめな人なのではないか。接客商売で人を幸せにしたいと思って店主をやろうと決めたのではないかなど。なお見かけはごく普通のおじさんである。

 

 

果たして今日もそのストアに行ったのだがー。

 

ドリンクを買うコーナーで目を見張った。

 

なんとその店長がニット帽にカジュアルなダウンを着て歩いているではないか。

 

普段はコンビニの制服を着たまじめな印象なのだが、このギャップはどういうことか。いつまでも若い心を忘れないよとでも言うように、服装は若者らしく、足取りも軽い。けれどあの横顔は店長に違いない。

 

 

果たしてどういうことなのか。。

 

そこまで考えてふと、いつもいかに自分が勝手な視線で人を見ているかに気づいて恥ずかしくなった。

 

おかしな考え方をしているのは自分の方だ。

 

店長も当然、プライベートは違う顔を持っているのだ。まじめそうな印象は仕事の時のもの。人をある一面でしか見ないのは悪い癖だ。

 

そんなうがった見方で人を見ているなんて、情けない。これかはもっと偏りのない目で人を見ていかなければー。

 

 

そして、そう考えながら、ジュースと食べ物を買いにレジに行ったとき、私は再び目を見張った。

 

店長がいつも通りレジにいるではないか!