スマホと現実逃避と

中毒性のあるものと言ったら、何が思い浮かぶだろうか。

 

タバコやお酒、ギャンブルというところか。最近だとオンラインゲームなどもそれに当たるかもしれない。

 

いずれも、ハマってしまうとやめるのが難しいことが容易に想像できる。

ここで、SNSやニュースやスマホゲームにも中毒性があると言ったら、少なからずドキッとする人がいるのではないか。

 

 

これらは、ふと手持ち無沙汰になったときや、なんだかうまく行かないとき、暇なときに続けて行われることがある。

 

要は、気を紛らすこと、強い言い方をすると、現実から目を背けるために使われることがあるのだ。

 

 

正確にはこれらには元々強い中毒性はないかもしれない。

 

しかし、現実から目を背けるために使う、そしてその背けていることを否定する、その代わりにこれらを楽しいものとして捉える、この思考の流れによって、何度も使うことになる。

 

そうすることの理由は簡単、自分の心が楽になるからである。

 

 

これらが怖いのは、なんだかその時には楽しげな気がするが、やりすぎると心に悪影響を与えることだ。

 

たとえば、SNSやニュースなら心がギスギスする。人の幸福を見ても幸せにはなかなかならないし、不幸は蜜の味だが、蜜として感じること自体が心に悪影響を与える。ゲームも思い通りにならないとイライラするし、疲れもする。

 

 

しかも厄介なのは、目的が現実から目を背けるためなのだから、現実に問題がある以上、続けて使ってしまうことだ。


そして、これらを使っている間も現実は一向に好転していかない(当たり前だ)。

 

 

専門的な対策は専門家に譲るが「スマホの電源を切る」「スマホの置き場所を決める(離れたところに)」のように対策が必要なことは容易に想像できる。

 

 

あとは、どうしてこれらを止めることを決心するか?


こういう考えはどうだろう。

 

そもそも、SNSに自分が支配されるのは悔しいではないか、と考える。

 

 

そんな暇があれば、面白いギャグの一つでも考える!など、考え方を抜本的に変えるのだ。

 

そのうち、あなたは中毒から解き放たれ、自分を取り戻せることだろう。


そして、現実世界の問題についても、距離を取ることで、すこし気楽に思えてくるかもしれない。そういうときは視野が広がるので、よい解決策が見えてくる可能性もある。