ジェットコースターにもほどがある(宮田珠己)

 

世界を広げるヒント、第15回は「ジェットコースターにもほどがある」宮田珠己著です。

 

 

タイトルからして、こんな本あるんだ?という印象を受けるかもしれません。

 

 

そう、世にも珍しい、ジェットコースターについて語られた本なのです。

 

日本だけではなく、アメリカや他国の様々な種類のコースターを語っています。

 

 

この方はエッセイストと呼ぶのが適切でしょうか。

 

 

旅行記が一番多いと思いますが、それ以外にも、盆栽や海の生物や大仏など、世の中の色々な不思議なものを紹介しています。

 

 

本書はその中の一つ、ジェットコースターの話ですね。様々なコースターの解説をまじめにマニアックにしています。

 

 

アメリカの「メドゥーサ」の乗り方が新しいとかやっぱり「ミレニアムフォース」が一番で減速しないのが素晴らしいとか。

 

 

もちろんその内容もとても楽しいのですが私は解説そのものよりも、途中で挿入される筆者の空想に魅力を感じました。

 

 

どんなジェットコースターを作るのがいいか、ということを筆者が考える場面があるのですが、立ち入り禁止の大きい建物の横はどうだろうか工場なんてどうだろうか、コースターの隣にガスタンクがあって火を吹く煙突を間近で見れるなんて楽しい・・など想像力満点なのです。

 

このホームページ、ブログのテーマの一つは「楽しむ」ですが、それを地で行った発想。

 

このようにいつも好きな想像をしていたら、本当に人生が楽しくなるだろう、と思います。

 

 

次に、彼の本でよく出てくる「うりゃうりゃ感」という言葉。ジェットコースターに乗るときにもこの感じがあるらしいのですが、心の底から楽しいときに細胞からじわーって楽しくなる感覚。そういう表現もいいですよね

 

理屈ではなく感じている。そしてその感じを自分の言葉に。そういうセンスを持つことも、人生を楽しむコツになるのかなーと。

 

 

本の最後には夜中、大好きなアメリカのジェットコースターに乗って、満点の星空を疾走して感動するシーンが。普通にいいなー、と思います。

 

 

彼のように好きなことを見つけ、想像力を働かせ、自分の言葉で表現できたら日々の生活はより楽しくなるのでしょうね。

(もちろん真面目に仕事をしている方だと思っています。その上で。)

 

 

それでは今日も読んでいただいてありがとうございました。

 

明日も楽しんで行きましょう。

 

創造性 ★★★★

実用性 ★★