世界を広げるヒント、第17回はアンリ・ルソーです。
ひさびさに絵画の話題です。ルソーは19世紀後半生まれの画家です。
早速ですが、絵を見てみましょう。

なんだか不思議な感じがしませんか。
見た感じ、南国のジャングルでしょうか。
木が生い茂っていて、その中でライオンが動物(イノシシでしょうか?はっきりしない。。)を襲っています。
荒々しい場面のはずなのに、どこかこの世の物ではないようにすら感じるのは、描き方のせいなのでしょう。
幻想的で、とても実在するようには思えない、でも実は私達の目には見えていないだけで、このような場面は実際にはあるのではないか、そう思えるのがこのアンリ・ルソーという画家の作品ではないかと思います。
そもそも、彼は実際この風景があるような南国には行ったことがなかったようです。その中で想像して書いている。
人間の想像力というのは素晴らしいですね。
それとも、彼の中では生き生きと、このような世界が息づいていて、それをできるだけ克明に記述しただけなのかもしれません。
なお、彼は生前、ほとんどの人に絵が下手だと酷評されていたようです。
酷評した人たちの世界は、逆にそれほど生き生きせず、常識や何かに縛られていたのかもしれません。
今週は不思議な魅力を持った画家、アンリ・ルソーでした。
読んでいただき、ありがとうございました。
創造性 ★★★★
実用性 ★★